あと8年後にトラックドライバーは約28万人不足する。
運送業のドライバー不足は、もう何年も前から言われ続けています。
このまま不足し続けたらどうなるのでしょうか?鉄道貨物協会の調査では、
2028年にトラックドライバーが約28万人不足すると試算しています。
28万人というと東京目黒区の人口とほぼ同じです。区民全員がドライバーになると解消されるほどの規模感です。
外国人労働者がトラック運転業務をできるように要望(全日本トラック協会)
ここ数年、コンビニに立ち寄るとレジには当たり前のように外国人労働者を見かけることが増えました。
その多くが日本の大学や語学学校で学ぶ留学生で「週28時間の範囲」で働くことができます(原則)。
現状、留学生を含む在留資格がある外国人は、トラックの運転業務をすることはできません。
(日系人や日本人の配偶者は可能)
全日本トラック協会は外国人労働者がトラック運転業務ができるように専門委員会に要望しました。
2年目以降に実習ができる「技能実習2号移行対象職種」への追加を要望していて、トラックの運転業務に加え、
運転以外の作業もできる「道路貨物運送業務」を対象にしてほしいと意向を伝えています。
課題は山積み。まず日本の交通法規を理解するところから。
外国人労働者がトラック運転業務ができるようになると、どんな課題があるのでしょうか?
まず、運転免許証取得の課題です。もちろん日本人と同じように交通法規を理解する必要があります。
日本の運転免許取得は世界で2番目に難しいと言われ、日本人でも教習所などで数ヶ月かけてやっと取得できます。
仮に運転免許を取得できても、その後も大変です。保険はどうするのか?事故が起きた場合の責任は?
不正労働のチェックや今回のコロナのような入国規制が出た場合など、課題は山積みです。
運送業のドライバー不足は深刻で、長時間労働の要因のひとつと言われています。その解決策として要望された、
外国人労働者のトラック運転業務ですが、実現にはまだまだ時間がかかりそうです。
当面の間は、ドライバー採用の強化や未経験者の育成に取り組まなければいけませんね。