健康起因の事故が6年で135件→363件(約2.7倍)へ増加
突然ですが、
ドライバーの健康起因(疾病が原因)の事故が増加傾向にあることをご存知でしょうか?
国土交通省が発表した健康状態に起因する事故(事業用自動車)は、
平成25年の135件に対して平成30年には363件(約2.7倍)に増加しています。
これはトラックやタクシーなどの事業用自動車の合計になっており、
トラックだけに絞ると平成25年の39件から平成30年では98件(約2.5倍)になっています。
実際に事故が起きた運転手の疾病内容では心筋梗塞や心不全など「心疾患」と、
くも膜下出血など「脳疾患」が約30%を占めています。
事業用自動車を管轄する国土交通省は事業者に対して、
運転手の健康状態の管理を徹底するように呼びかけると同時に、
適正な把握に行わずに重大事故を起こした場合の行政処分が検討されていました。
健康診断未受診で健康起因事故を起こすと80日の車両停止(再違反)
現行でも健康診断未受診の行政処分の基準があります。
未受診者が1名の場合は「警告」。再違反では10日の車両停止処分です。
(詳しくはこちらの記事で紹介しています https://app-logi.co.jp/column/beneficial/1560/)
今回、2021年4月に施行される基準ではより厳しくなり、
未受診者が健康起因事故を起こすと初違反では40日の車両停止。
再違反になると80日の車両停止の行政処分です。
具体的には事故発生日から過去1年以内に、
法定の健康診断を受診させずに乗務していた場合が対象になります。
今までは未受診者の人数によって行政処分の基準が変わっていましたが、
今回の改正では対象が一人でも適用になります。
事業者はこれまで以上に運転手一人ひとりの健康状態を把握しなければいけません。
とはいえ、一人ひとりを毎日管理することは大変です。
AppLogiでは健康診断や適正診断の受診歴を管理する「デジタル運転者台帳」や、
運転手ごとの労働時間をリアルタイムで把握するアプリを開発しています