2021年4月から定年が70歳に引き上げ
運送業は他の産業より「若い人が少ない」と言われていますが、
実際のところどうなのでしょうか?
若い人の定義はさておき、
業種別の年齢構成を調べてみると全産業では、
29歳以下の割合が16.5%に対して運送業は9.3%。
しかも事務職などドライバー以外の職種を含めた割合なので、
ドライバーに限ると実際はもっと「若い人」が少ない状況です。
さらに来年、
2021年4月から定年を70歳まで引き上げる法律が施行されます。
(※今回の改正では定年引き上げは「努力義務」になっています)
ある運送会社では既に平均年齢が「60歳を超えている」そうで、
もし70歳定年が義務化されると仕事の内容も労務管理も、
本格的に見直さないといけないと悩まれています。
出典:厚生労働省「統計からみるトラック運転者の仕事」
高齢ドライバーの安全対策は「運転時間」と「休憩」
高齢ドライバーの定義は「65歳以上」になっていて、
65歳になると健康診断や適正検査の内容が変わってきます。
特に”運転”が主業務のドライバーは健康管理に加え安全対策が重要で、
日々の運行では「運転時間」と「休憩」がポイントになってきます。
「改善基準告示」では連続で4時間まで運転できますが、
例えば60歳以上は「運転は3時間まで」と社内ルールを決める。
休憩は「取れるとき」ではなく「疲れを感じたら」にするなど、
対策が考えられます。
さらにドライバー任せにするのではなく実際に出来ているか、
管理者側でも把握しておくとより安全対策になります。