前回のコラムでは、「運行履歴データの確認」についてのお話をいたしました。
事務所が実運行ルートをしっかり確認しておくことは、他のドライバーに引き継げるようにするためにとても重要です。 それを確認するためのツールもデジタコ、ドラレコなどの車載装置にも実装されていますし、スマホアプリでも同様のものが多くあります。 これを活用しない手はありませんね。
さて今回は、デジタル人材の活用について一緒に考えてみたいと思います。
https://app-logi.co.jp/column/?p=7665&preview=true
デジタル人材とはどのような人材か?

「デジタル人材」 昨今、よく聞く名詞です。 もちろん人間であることは間違いないのですが、あまりにも定義が広そうな言葉ですので、少し検索して調べてみました。
1.最先端のデジタル技術を活用して企業に対して新たな価値提案ができる人材のこと(戦略型)
2.DXの推進を担う多様な人材の総称(戦術型)
3.ITに関する知識やスキルを有し、デジタル技術やデータ活用などを強みとしている人材のこと(戦闘型)
大きくまとめると、この3つにまとめられそうです。色々な角度の定義がありますね。
企業によって考え方も違うので、どれが正しいという答えはないのですが、企業内のデジタル化度合いによって定義が変わるのではないでしょうか。
1番目の「最先端のデジタル技術を活用して企業に対して新たな価値提案ができる人材のこと」は企業に対して「提案」をしてくれる人のことをデジタル人材とよんでいます。 これはいわゆる企業の戦略レベルでものごとを考えられる人ですから、かなりの要求レベルと年収が想像できますね。
次は、「DXの推進を担う多様な人材の総称」ですが、これはデジタル化について多くの手法や技術を知っている人のことをいっています。つまり、どの技術でできる・できないを知っていて、どうやったら、自社に落とし込めるかという実行レベルのことを考えられる人です。つまり戦術レベルの人ですね。私の感想としては、こういった人材が今もっとも必要とされるのではないかと思っています。
最後に、「ITに関する知識やスキルを有し、デジタル技術やデータ活用などを強みとしている人材のこと」という人材ですが、これは実際に手を動かしてくれる人のことを指しています。 小規模企業にはもっとも重宝されそうな人です。つまり戦闘レベルの人材ですね。
次世代のビジネスモデルを考える!という場合には戦略レベルのデジタル人材が必要になるでしょうし、もっと社内をより効率化したい!ということであれば戦術レベルのデジタル人材、アナログ業務しかないから何からはじめてもOK!というのであれば戦闘レベルのデジタル人材にはいってもらうのが一番よいと思います。
デジタル人材の意見を受け入れられるかどうかがポイント
どのレベルのデジタル人材を採用し、社内の業務を変えていこうと考えても、その意見を受け入れられるかどうかでその後の変化内容が決まります。 「この業務だったら、このアプリに置き換えれば業務量は3分の1になりますよ」と意見をもらっても、「〜〜の都合があって難しい」、「今までずっとこれでやっているから急には無理」や、「今やっているやり方でなるべくやりたい」という意見を優先してしまうと意味がありません。なぜならデジタル人材の仕事は今のアナログ業務をデジタル業務に置き換えることがミッションだからです。 これは戦略・戦術・戦闘レベル、どの人材でも同じです。
逆に受け入れることができると際限なく提案してくれるはずですね。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第30回
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/digital-talent-utilization.html
