僅か1ヶ月間の時間外労働違反で書類送検
もし、あなたが運送会社の管理者なら、
「改善基準告示」はもちろん「労働基準法」への対応も必須です。
「労使協定で合意した時間外労働時間の上限を超えた勤務をさせた」として、
2021年2月、関東の運送会社が労働基準法違反で書類送検されました。
違反と認定されたのは僅か1ヶ月間の時間外労働時間です。
ドライバー3名の1ヶ月の時間外労働が、
労使協定で決めた時間を超えたことを違反と認定されました。
実はこの運送会社は4年前に同じ労働基準監督署から是正勧告を受けていて、
労働時間短縮に取り組んでいたそうです。
もしかしたら、
それまではちゃんと守れていたのかもしれません。
たまたまその期間だけオーバーしていたかもしれませんが、
労働基準監督署は1ヶ月間であっても「違反した」と認定しました。
労働時間の集計を「月末にまとめてする」は危険
運送業のドライバーに対する「時間外労働の上限規制」の適用は、
2024年4月まで猶予期間になっています。
だからと言って無制限に時間外労働をしてもいわけでなはく、
1日8時間以上・週40時間を超える労働(残業)がある場合は、
36協定の締結が必要です。
そして重要なことがその後の労働時間の管理です。
例えば36協定で「時間外は月40時間まで」と決めていても、
「月末に確認したら既に時間外労働が40時間超えていた」
普通に起こってしまう可能性があります。
そうなると冒頭の会社の様に行政処分の対象になります。
労働時間管理は「毎日」確認が必要です。
とはいえ、
実際に何十人のドライバー一人ひとりの労働時間を、
手作業で集計するのは大変ですよね。
AppLogiではドライバーの残業時間をリアルタイムに集計して、
「今日時点で誰が何時間残業になっているか」
ひと目で確認できるアプリを提供しています。