普通免許保有1年以上で大型・中型免許の取得が可能に
運送業のドライバーの高齢化は以前から問題視されていて、
人材不足や長時間労働にも繋がっていると言われています。
運送業のトラックドライバーの平均年齢を調べたところ、
大型車は平均48.6歳。29歳以下のドライバーは全体の9.3%しかいませんでした。
(厚生労働省:統計からみるトラック運転手より)
現在の法律では、大型免許は「21歳以上で普通免許の保有歴が3年以上」が条件です。
2019年には全日本トラック協会がこの「受験条件の緩和」を警視庁に要望したり、
警視庁の有識者会議でも「見直しが適当」と提言されたことから、
今年の道路交通法一部改正で「運転免許の受験資格の特例に関する規定」が整備。
最短で19歳で大型・中型免許の取得が可能になりました。
取得には
・普通自動車免許の取得から1年が過ぎ
・政令で定める教習を修了したもの
が条件になっていて、2年以内に施行される予定です。
少し先にはなりますが早く大型免許を取得したい若い世代には朗報で、
ドライバーを確保したい運送会社にもメリットがある改正です。
車格が上がることは輸送効率にも、輸送台数の削減にも繋がり、社会全体にとってプラスにはたらきます。
大型車の取得条件緩和の施行まで、あと2年。
今のうちに車両導入計画について検討しておきたいところです。