2021年度の目標は事業者の3/4が残業月80時間以内
来年2021年度はドライバーの残業時間は月80時間まで。
そう言われたとき「うちは大丈夫」という会社はどれくらいでしょうか?
見出しの残業時間は「全日本トラック協会」が発表している目標です。
協会では、
「トラック運送業界の働き方改革実現に向けたアクションプラン」を作成。
2021年度には事業者の3/4(約46,500社)でドライバーの残業時間を、
年間960時間(月80時間)になる目標を設定しています。
具体的な目標は「残業時間が年間960時間を超える事業者の割合」を、
2021年度:25%
2022年度:20%
2023年度:10%
2024年度:0%
年度ごとに達成目標が設定してあります。
協会のホームページには特設ページが設けられていますので、
詳細はこちらから確認してみてください。
http://www.jta.or.jp/rodotaisaku/hatarakikata/hatarakikata_tokusetsu.html
1日の拘束時間は「12時間」が目安
とはいえ、
実際にドライバーの労働時間はそう簡単に削減できませんし、
1日何時間を目安にしたらいいか悩むところです。
仮に月の稼働日数を25日で計算してみると、
・時間外労働時間:3時間12分(月残業80時間÷25日)
・法定労働時間:8時間
・休憩時間:1時間
➡合計すると12時間12分。
月の残業時間を80時間に収めようとすると、
1日の拘束時間の目安は「12時間」になります。
「改善基準告示」の拘束時間は13時間(原則)なので、
改善基準告示より毎日1時間短くする必要があります。
ただ1日の拘束時間は地場と長距離でも違えば、
営業所によっても違ってきますよね。
まずはドライバーごとの1日平均の拘束時間を出して、
12時間を超えるドライバーが何人いて何時間超えているか?
実態を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
「残業月80時間」を達成する難易度を具体的に知ることができます。