「労働実態調査」を今年と来年の2回に分けて実施
ご存知の通り運送業のドライバーは「改善基準告示」によって、
拘束時間や運転時間などの基準が決められています。
1989年に施行されてから今までに2回の改正があって、
3回目の改正に向けて見直しが本格化してきました。
今年と来年の2回に分けてドライバーの働き方を調査する、
「労働実態調査」が行われる予定なのですが調査項目に、
ドライバーの「通勤時間」や「睡眠時間」が含まれています。
例えば、
通勤時間に1時間程かかっているドライバーがいた場合。
基準の8時間休息をクリアしていても食事や入浴・家事などを考えると、
実際の睡眠時間は5〜6時間になっている可能性があります。
こういった実際のドライバーの生活状況も調査されます。
平成30年には点呼時の睡眠不足確認が追加されているので、
「睡眠時間の基準」が追加される可能性もゼロではないですね。
令和4年12月までに「改善基準告示」改正
改正される内容はこれからの調査結果をみて議論されますが、
改正〜施行されるまでのスケジュールが公表されています。
予定では、
・令和4年12月までに改正
・令和6年4月に施行
まだまだ余裕が・・・ないんです!
改正されてから施行まで1年3か月しかないので、
改正後に「働き方を変える」「新しい顧客を探す」には時間がありません。
「改善基準告示」の見直しは着実に進んでいて、
改正されるのはほぼ間違いないでしょう。
今より厳しい労働時間管理が求められてもいいように、
今の基準より短い労働時間にするにはどうしたらいいか?
そんな働き方に対応できる新しい顧客はいないのか?
今のうちから考えておく必要があります。