まずは「正確な勤務時間」の把握が重要
運送業のドライバーは「全業種で一番労働時間が長い」とも言われています。
そんな運送業の「長時間労働対策」について、社会保険労務士さんに聞いてみました。
社会保険労務士さん曰く、
まずは「正確な勤務時間を把握すること」が重要とのこと。
そんなこと当たり前でしょ?と聞こえてきそうですが、
ほとんどの運送会社で実は出来ていないそうです。
例えば「休憩時間」
監査では、本当に休憩時間なのか?待機を休憩扱いにしていないか?
休憩の場所や時間、配送先の営業時間まで細かく確認されます。
最近は、ドラレコの映像を確認して「証拠」を探すことも。
勤務時間の管理で休憩は重要なポイントです。
日報は書いて終わりではない
他にも「手書き日報」の曖昧さも指摘されています。
運送会社の多くが手書きの日報を使っていて、そもそも読めないときがある、
正確に管理したくても、元の情報が曖昧で正確な労働時間が計算できない。
もう何年も前から変わっていない「よくあること」だそうです。
また、「日報を書いて終わり」になっていることにも注意が必要です。
トラブルが起こってから初めて日報のミスに気づく。
そうなる前にチェック体制を考える必要があります。
運送業の長時間労働対策は、まず「正確な勤務時間の把握」することから。