「日常点検」の前が始業時間の推奨タイミング
運送業のトラック運転手が会社に出社。
点検や点呼など出庫するまでにやらないといけない業務がありますよね。
では、法律上はいつのタイミングが始業時間になるかご存知ですか?
実は、始業時間をいつにするかは法律では決まってないんです。
知ってましたか?
それそれの会社によって決める必要があるんです。
トラック運転手の始業時間も自社で決める必要があるのですが、
推奨するタイミングがあります。
それは「日常点検」の前です。
トラック運転手が出社してから出庫までには、
[出社]→[日常点検]→[点呼]→[出庫]があります。
もし[点呼]からを始業時間にしてしまうと、[日常点検]が労働時間に含まれないことになります。
なので、トラック運転手は「日常点検」の前が始業時間の推奨タイミングです。
会社によって「出社したら全員で清掃からはじめる」など決めているところもありますよね。
もちろんその場合は、清掃の開始時間が始業時間になります。
このように、自社の業務内容に合わせて開始時間を決める必要があります。
始業時間があいまいだと、法令違反・訴訟リスクの火種に
「始業時間」はとても重要なポイントです。
始業時間があいまいだと、拘束時間や残業時間も必然的にあいまいになり、
改善基準や労働基準法に抵触する可能性が高まります。
ついては、実際の労働時間との乖離が出てしまうので、残業代の未払い訴訟リスクも高まります。
運送業のトラック運転手の始業時間には十分注意が必要です。