「帰庫後」の作業時間を残業代として請求
とある運送会社の話です。
ドライバーが会社に対して2年分の「未払い残業代請求」を起こしました。
ドライバーからは、
「帰庫後にいつも作業をしていた」
「日報では出庫から帰庫までを書いているが、実際にはもっと長く働いていた」
というものです。
この会社ではデジタコと手書きの日報で、
ドライバーの労働時間を管理していました。
帰庫後の作業時間を日報に書くように伝えてはいたものの、
実際にはドライバーに任せて毎日チェックはしていませんでした。
請求が起きてからは大変です。
本当に作業をしていたのか?そもそも出勤していたのか?
など、会社側も勤務実績を集めなければいけません。
出退勤にカードキーなどを使っている場合は、
セキュリティ会社に過去の履歴データを出してもらったり、
防犯カメラの映像をチェックしたりします。
冒頭の会社では会社側からの書類も出して、
お互い納得する条件で和解が成立しています。
2年分となると気の遠くなる作業です。
会社もドライバーも大変な時間と労力を使います。
出庫「前」と帰庫「後」の時間管理が重要
では、実際にはどうしたらよかったのか?
ポイントは出庫「前」と帰庫「後」の時間管理をすることです。
わかりやすい例では、
出庫前の「点検」や「点呼」も労働時間に含まれているため、
その時間を管理する必要があります。
日報で労働時間を管理しているときには、
「出庫時間」「帰庫時間」とは別に「出勤時間」「退勤時間」の記載が重要です。
また、乗務せずに1日作業している場合でも、
出退勤の時間と作業時間を記録に残しておきましょう。
AppLogi RealTime Platformには「出勤」「退勤」の時間を記録し、
運行前後の労働時間を記録するようになっています。
今後の「時間外労働の上限規制」の対応としても重要な機能です。
労務管理問題は会社側の管理はもちろんですが、
ドライバーと一緒に取り組むことが一番の解決策になるはずです。
https://app-logi.co.jp/column/lp/service_sougou_210421.html