中継輸送のメリットは長時間労働の改善
東京から大阪まで約500km。
ノンストップでも運転しても6時間以上かかりますよね。
日帰りの弾丸旅行なら何時間かけてもいいですが、
トラックドライバーはそうはいきません。
そんな長距離運行でのトラックドライバーの負担を
軽減をされると言われているのが「中継輸送」
1つの行程を複数人で分担する働き方です。
分担するので1人の運行より長時間労働が改善されます。
中継輸送の代表的な方式は3つ。
1)トレーラー・トラクター方式:中継拠点でトラクターを交換
2)貨物積替え方式:中継地点で貨物を積替えする
3)ドライバー交替方式:中継地点でドライバーが交替する
中継輸送のメリットとデメリットは・・・
今まで1泊2日だった長距離運行が日帰りにできたり、
労働時間を短くできるメリットがあります。
一方、デメリットも。
まず、運賃。距離同じで2台に分けた場合は1台あたりの
距離が短くなるので1台あたりの運賃は下がります。
そしてなにより、事前準備に時間がかかります。
これ、結構大変です。
自社でやる場合でも、別の営業所と中継地点の場所や
中継時間のやり取りが発生します。
他社との場合はもっと大変です。
「遅れたらどうする?」「事故や賠償が起きたら?」など
事前に協議して決めておくことが多く、内容によっては
書面で締結する必要があります。
国交省が成功事例をまとめた事例集を発表
トラックドライバーの長時間労働は、多くのメディアでも
取り上げれ社会問題と言われるようになりました。
その解決策のひとつが「中継輸送」と言われています。
確かにデメリットも多くありますが、規制緩和や
事前準備が楽になるといい方法かもしれません。
国交省はトラックドライバーの働き方改革のモデルに
なるように中継輸送の成功の秘訣を発表しています。
長時間労働の改善を考えている管理者の方は、
一度目を通してみてはいかがでしょうか。
国土交通省「中継輸送の取組事例集」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000103.html