トラックの乗車以外の時間管理に注意!
ある運送会社では、
トラックの乗務前に全員でラジオ体操をしています。
もう何年も前からやっていて、遅刻すると社内評価に影響します。
ドライバーはラジオ体操が終わってから、トラックに乗車。
デジタコの[始業ボタン]を押して、業務が開始されます。
この場合、
ドライバーが仕事を開始した時間は[始業ボタン]を押した時間。
ではなく、ラジオ体操を開始した時間が始業時刻になります。
デジタコの始業ボタンを押した時間ではないんです!
任意参加で、評価にも影響しない場合はまだしも、
この場合は強制で評価にも影響する=労働時間の扱いになります。
仮にラジオ体操を毎日10分、週5日、54週やった場合は
10分×5日×54週=2,700分(45時間)です。
もし時給換算で1,600円のドライバーが20名いると、
45時間×1,600円×20名=144万円。
たった10分ですが、訴訟リスクを考えると
始業した時間管理にも注意が必要ですね。
デジタコと日報の違いに注意する
日報には12時〜13時まで1時間休憩と書かれている。
でもデジタコの記録では、45分しか休憩してない。
こんなことありませんか?
うっかりデジタコの休憩ボタンを押し忘れてたり、
休憩中にトラックを動かして運転中に切り替わったり、
理由は色々ありますよね。
問題は、何も理由がわからないまま放置すること。
気づいたときいは数十時間とデジタコと日報がズレていた・・・
どっちが正しい労働時間かわからなくなってしまった・・・
なんてことがあると大変です。
運送業のトラックドライバーの労働時間管理には、
多くの会社でデジタコが使われています。
100%デジタコだけで労働時間を管理するには注意が必要です。
ドライバー自らの意思で時間を記録したり、管理者がリアルタイムで
時間管理できるアプリケーションを使用するのも打ち手のひとつですね。