車両事故の原因が「過労運転」だったかを捜査
2021年2月11日、
沖縄県の浦添市伊祖トンネル付近の国道330号でダンプカーが中央分離帯を越え、
対向車線に進入。2人が死亡する多重事故が起きました。
運転手は沖縄県の運送会社に勤務する60歳と公表されています。
ダンプカーがトンネルに入る前に蛇行気味に走行する様子が、
後続車のドライブレコーダーに映っていたそうです。
そのあと進行方向が右向きに変わり、中央分離帯を超えて事故が起きました。
県警は運転手が事故直前に何らかの理由で意識を失い、
運転ができない状態となった可能性があるとみて調べています。
事故の翌日には運転手が勤務する運送会社に、
「過労運転」による道路交通法違反の疑いで家宅捜索が入りました。
改善基準告示違反があれば社名公開・行政処分の対象
家宅捜索は本社と事務所の2ヵ所に行われていて、
出勤記録や業務日誌、車両整備記録などが押収されています。
さらに、
就業規則通りの休暇が取得されているか調べられました。
この運転手は規則取りの休暇をちゃんと取得していて、
持病もなく体調面での不安はなかったそうです。
もし、
出勤記録や業務日誌で規定を超えた労働時間が判明したり、
健康診断などで健康不安があるのに運転をさせていた場合、
「改善基準告示」違反で社名公開・行政処分の対象になります。
大きな死亡事故が起きた場合はすぐに捜査が入ります(今回は翌日)。
普段から「改善基準告示」に沿った労務管理はもちろん、
健康面に不安のある運転手がいる場合はすぐに検診が必要です。
AppLogiでは「改善基準告示」に沿った労働時間の自動集計や、
出勤状況をひと目で確認できるアプリを提供しています。