労働時間の集計は1日・1ヶ月・1年間で必要
運送業のドライバーは他業界に比べて労働時間の管理が複雑です。
毎日定時に帰社することは珍しいですし長距離の場合は、
そもそも数日戻って来れませんよね。
それに加えて「改善基準告示」でドライバー独自の、
労働時間や運転時間などの管理が必要になってきます。
毎月の締日に合わせて労働時間の集計を「月単位」で、
行っている運送会社も多いと思いますが「改善基準告示」に沿って、
労働時間を管理する場合は1日と1年間でも確認が必要です。
というのも、
1日や1年単位で基準が決められているものがあるからです。
例えば「拘束時間」の基準では1日13時間・1ヶ月293時間(原則)、
忘れがちな1年間では3,516時間の基準があります。
他にも運転時間の基準では2日平均で9時間まで。さらに、
1週間の運転時間は2週間ごとの平均で44時間が限度になっていて、
月間合計の結果だけを見ていると違反を見逃してしまいます。
1ヶ月ごとにエクセルのシートを分けない
エクセルで管理するときのポイントを1つご紹介します。
それは労働時間の実績を1ヶ月ごとにシートを分けずに、
1つのシートで1年分の実績を記録する方法です。
労働時間の実績を1月・2月…と月ごとにシートを分けない方法です。
やり方は簡単で1つのシートに365日分の行を作っておきます。
こんなイメージです↓
2020/01/01
2020/01/02
︙(途切れずに365日の行を作る)
2020/12/31
この方法のメリットは3つで、
・1年間の途中経過がすぐ確認ができる。
・「1週間ごと」「2ヶ月間ごと」など自由に期間を区切って管理・分析ができる。
・「1年間に拘束時間の限度を超えた回数は30回」など振り返りや分析がしやすくなることです。
今後「改善基準告示」の見直しなどで運送業のドライバーの労働時間は厳しくなる予定です。
一度上記の方法を試してみてはいかがでしょうか。
1年分を1つのシートで見ることで「1年で一番◯曜日が一番残業が多かった」など、
新しく改善に繋がるきっかけが見つかるかもしれません。
最終的にはシステムで管理する方が安定性が高く、
集計もしやすくミスも減らせます。
導入のハードルを高く感じる方はまずはエクセルで試してみてください。
AppLogi RealTime Cloud |https://app-logi.co.jp/column/service