是正勧告を受けると求人情報が出せなくなる
求人情報の掲載は無料で全国どこにでも採用活動ができる「ハローワークの求人」
運送業でもドライバー採用に使っている会社は多いのではないでしょうか。
実際に「ドライバー」の求人を検索すると67,728件ヒットしました。
(2020年10月22日時点:トラック・バス・タクシー等を含む全国)
2020年1月には企業側の管理サイトもリニューアルされ、
使い勝手がよくなっています。一方で規制が強化されています。
どんな規制かと言うと「求人情報」が出せなくなることです。
労働関係の法令に違反して是正勧告を受けたり企業名が公表されると、
6か月〜1年ほど求人情報が出せなくなります。
例えば、
・1年間に2回以上、同一の条項違反により是正指導を受けた場合
→是正後6か月経過するまで求人情報が受理されない。
・法令違反により送検され社名公表された場合
→送検された日から1年経過するまで求人情報が受理されない。
情報掲載が無料とはいえ1年も止められると大変です。
毎年11月は「監督指導」が強化
毎年11月は長時間労働削減の啓蒙のため、
「過重労働解消キャンペーン」が行われています。
キャンペーンと言うとポスターの掲示などが思い浮かびますが、
実は重点的に監督指導が実施される期間でもあります。
過去に労働基準監督所に相談があった事業所や、
離職率が高い企業を重点的に監督指導が実施されます。
昨年は1ヶ月で8,494事業所に実施されていて、
労働基準監督署の本気度が伝わります。
公表されている情報を確認すると、
重点的に確認される項目は「時間外労働」と「休日労働」でした。
特に残業が80時間時間を超えると厳しく見られます。
このコラムでも何度かお伝えしていますがやはり、
「残業80時間」は監督対象になる基準で間違いないようです。
色々な労働管理の基準はありますがドライバーの残業時間が、
80時間を超えていないか?まず確認してみてください。
超えている場合はすぐに対策することが必要です。