巡回指導がきっかけで「14日間の事業停止」
運送会社には2〜3年おきに都道府県のトラック協会にある、
適正化実施機関の担当者が「巡回監査」を行います。
運輸局の「監査」にくらべると厳しくないから大丈夫、
と甘く見ないほうがよさそうです。
過去には巡回指導がきっかけで「14日間の事業停止」や
「400日超の車両停止」など厳しい行政処分に繋がたケースがあります。
実際に、
・点呼を全く行っていない
・運行管理者・整備管理者がいない
・定期点検を全く行っていない
など悪質な違反を指導員が発見した場合は、
運輸支局に即通報され「本監査」に繋がっていきます。
巡回指導で「E評価」だと最長1年の増車ができない
巡回指導で確認されるのは事業計画や点検記録など全部で38項目です。
最近はとくにドライバーの労働時間や点呼記録、
健康診断の実施状況などが厳しくチェックされるそうです。
その38項目に対しての合格数で最終評価が決まってきます。
例えば38項目中35項目が合格の場合は、90%=A評価となります。
A評価:90%以上
B評価:80%〜90%未満
C評価:70%〜80%未満
D評価:60%〜70%未満
E評価:60%未満
問題はE評価になった場合です。
E評価になった後も改善がされないと「最長1年増車ができない」
「営業所の新設ができない」「運輸局の監査対象になる」
など、事業運営に支障がでるほどの問題が出てきます。
巡回指導が入るまでは通知が来てから約2週間です。
さずがに2週間ではほぼ何も準備はできません。
巡回指導が入る前に「セルフチェック」を実施したり、
”評価をしない”個別相談をしてくれる適正化実施機関もありますので、
巡回指導が入る前に対策を考えてみてはいかがでしょうか。
巡回指導でチェックされる38項目|千葉県トラック協会 https://www.cta.or.jp/tekiseika/shido_komoku/