「睡眠障害」が原因で事故を起こすと逮捕される可能性がある
ドライバーの出庫前点呼で「睡眠不足」の確認が義務化されていることを、
少し前の記事でご紹介しました。
簡単に振り返ると、
・点呼時の記録事項に「睡眠不足」の確認が追加
・「睡眠不足」が乗務禁止事項に追加
・運転手は安全な運転をすることができないおそれがある場合は事業者に申し出ること
というものです。
【関連記事 https://app-logi.co.jp/column/news/1028/】
では、そもそもドライバーが「睡眠障害」によって睡眠不足だった場合どうなるのでしょうか?
過去の事例では、
「睡眠障害」があるドライバーが居眠り運転をして事故を起こしたことに対し、
過失運転より重い「危険運転致傷罪」で逮捕されています。
また、「睡眠障害」を偽って死亡事故を起こしたケースでは、
懲役9年6か月の実刑が確定した判決も出ています。
軽度の「睡眠障害」では運転免許証が交付されるので、
運転自体が問題になることはありません。
しかし事故原因が「睡眠障害」と判断された場合、処罰される可能性があります。
本人も気づかないうちに「睡眠障害」になっている
運転免許証の取得時や更新時には
「(略)日中、活動中に眠り込んでしまった回数が週3回以上になったことがあるか」
という質問票が渡され、該当する場合は医師の診断結果によて運転免許証の交付が判断されます。
しかし、これは自覚がある場合です。
長時間労働が多く休息の時間が少ない運送業のドライバーは、
そもそも寝不足なのか?睡眠障害なのか?わかりにくいと言われています。
また、睡眠障害=「無呼吸症候群」と言われることが多いのですが、
それは間違いで睡眠障害は様々な病気の総称です。
「無呼吸症候群」じゃないから大丈夫!は危険なのです。
(くわしくは厚労省のこちらを参考に https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_sleep.html )
運転が主業務のドライバーは他の職種より交通事故のリスクが高く、
睡眠障害になっていないかを把握する必要が高い業種になります。
今は健康診断のオプションや人間ドックで簡単に検査が可能です。
少しでも気になるドライバーの方は検診予約してはいかがでしょうか?
専門病院が一覧で確認できるサイトつけておきますので、
こちらも参考にしてみてください。
(睡眠障害 専門病院一覧)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~narukohp/2501.html