ドライバーの「良くない習慣」に早く気づく
ある運送会社のドライバーの日報には、
毎日しっかり「1時間の昼休憩」が書き込まれています。
ほぼ毎日、正午ちょうどに休憩に入り、
13時きっかりに午後からの業務を開始していました。
もしこんなドライバーがいるときは要注意です。
「残業時間の増加」や「改善基準告示違反」に繋がる可能性があります。
オフィスで働く事務職のように「昼休憩は正午から1時間」と決まっていれば、
毎日同じ時間で昼休憩が可能ですが、運送業のドライバーはそうはいきませんよね。
道路の渋滞や待機が発生する中で、毎日同じ時間に昼休憩を取るのはほぼ難しいでしょう。
「毎日同じ休憩時間」を日報に書くドライバーは、
その時間帯を書くことがだけが「習慣化」されていて、
実際の休憩時間ではない可能性が高くなります。
さらに、
休憩以外の労働時間管理に必要な時間も、
同じように曖昧に申告されている可能性もあります。
その結果、
労働時間や残業時間・運転時間などが正しく集計されず、
「残業時間の増加」や「改善基準告示違反」にも繋がっていきます。
「きれいな運転日報」ほどよく確認する
冒頭の事例は昼の休憩時間でしたが、それ以外にも
・出庫や帰庫時間がほぼ毎日同じ
・端数の時間が10分単位でしか書かれていない
など、見た目ではきれいな日報ほどよく確認する必要があります。
とくにベテランのドライバーは無意識にそう書くことが「習慣化」されていたり、
新人のドライバーは、それを真似て書いているかもしれません。
「きれいな日報」を確認してみてください。さっそく、
実際の運行との乖離がすぐ見つかるかもしれませんよ。