前回のコラムでは、データ共有シリーズ第5弾として「運行指示書」のデータ共有についてお伝えしました。運行指示書はその名の通り、運行を指示するものであり、管理者の仕事の半分以上を占める「指示」を定型化し、データ共有することで、優秀な管理者の仕事を再現できます。そのため、運行指示書はしっかりと計画化され、データ共有されるべきものです。
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今回はデータ共有シリーズ第6弾として、位置・動態情報のデータ共有について考えてみたいと思います。

位置・動態情報の共有はGマーク取得の基準項目
Gマークは、貨物自動車運送事業において全日本トラック協会から「安全性優良事業所」として認定を受けることで付与されるマークです。認定を受けることで、企業の信頼性向上やインセンティブの付与などのメリットがあります。Gマーク取得には38項目の評価基準をクリアする必要があり、その中の「安全性に対する取組の積極性」カテゴリの「リアルタイムGPS運行管理システムなどの先進的運行管理システムの導入」が含まれています。これにより、安全に対する取り組みとして評価されています。
トラックの位置情報を共有することのメリット
(1)電話による進捗確認等がなくなる
運送業の場合、ドライバーとの進捗管理は電話やLINEなどのコミュニケーションツールが多く使用されています。LINEなどは良いとしても、電話によるコミュニケーションは運転中に危険を伴います。そのため、確認せずとも位置情報が把握できるツールの活用が合理的です。
(2)トラブル対応の迅速化
地図情報を併用することで、道路状況や交通渋滞、予期せぬトラブルに迅速に対応できます。ドライバーに最適な迂回ルートを提供することで、遅延を最小限に抑えることができます。
(3)データ分析による改善
収集した位置情報データを分析することで、運行パターンや問題点を把握し、継続的な業務改善に役立てることができます。
これらのメリットにより、運行管理者は全てのドライバーの動き、位置、進捗を一つの画面で管理できるようになります。運送業が法令遵守をしつつ、営業利益を向上させるためには、一台あたり・一人あたりの生産性を向上させる必要があります。そのためには全体の合理性を向上させる必要があり、運行管理者一人が管理できる台数を増やし、より細かな管理を実現するためには、位置情報共有のための動態管理システムが必須となるでしょう。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第74回
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/what-datasharing6.html
