前回のコラムでは、運送業がデジタル化、DX化を進めていく上で、社内で何をデータ共有しておくべきかの第一弾として配車業務のデータ共有についてお伝えしました。
共有しておくとよい項目は、「拠点が所有しているトラックの車格と装備」「荷主と荷種」「空車情報」「依頼している協力会社」を推奨しています。つまり配車表の内容そのものということですね。これは他の拠点や配車担当者がどのような動きをしているのか、を把握することができるため、非常に合理的です。かつITの力を借りることで絶えず新しい情報を共有することができます。 そういった観点で今回は納品先情報についてお話しをしたいと思います。
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納品先情報をまとめることの重要性
本コラムでも納品先情報のデジタル化について、数回、お話ししています。 私はこの納品先情報を運送業にとってとても重要なものと位置付けており、情報として残しておくものの1番にあげています。 その理由について整理します。
まず
①納品先情報がまとまっていて、内容をドライバーへ指導することで安定的な輸送品質が担保できるようになる
②納品実態を明確に荷主に伝えられるようになる
③納品先情報のほとんどは実際に納品しているドライバーしかわからない一次情報である
ということから、①品質②コスト③他社に対するアドバンテージと捉えることができます。 これが重要なことは運送業各社さんでも認識しておられるようで、紙ベースで納品先情報をまとめられているのをよく拝見します。 これはとても良いことです。どのような手法でも前述の①〜③のメリットは享受できます。一点だけ難点をあげると紙ベースの情報だと更新、伝達が遅くなってしまう点でしょうか。 これがデジタルで情報共有できる仕組みが出来上がると、ドライバーが更新し、関係者全員にすぐに伝達され、スマホ等で確認ができるということになります。
納品先情報は運送業にとってのノウハウそのもの
納品先情報は、おおまかに下記の項目でまとめるとよいと考えています。
・納品先名
・住所(広域地図・狭域地図)
・周辺情報
・納品指定時間
・入門不可の車格
・写真(外観・入口・駐車場所・受付場所・納品場所など)
・動画(納品の様子・端末操作の仕方等)
・納品ルール・注意事項
・事故・クレーム履歴
・その他共有事項
これがまとまっていると良い情報になりそうです。これがまとめられていることをノウハウという、と定義するととてもしっくりきます。前項で説明した「納品先情報のほとんどは実際に納品しているドライバーしかわからない一次情報である」ということから、自社ではない他社の車両では到達できない情報がまとめられていることになります。これが全社員に共有できる仕組みがある、これはすごい強みになるのではないでしょうか。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第70回
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/what-datasharing2.html
