前回のコラムでは、引き続きIT点呼・遠隔点呼の活用についてのまとめをいたしました。
新しい運行管理業務は、同一事業者内(事業所ではない)で運行管理が一元化できるように、またIT機器を活用した体制を認めていくというと方向になります。
今後さらに、事業者間でも認められる体制になっていくと考えられるため、点呼業務自体が大きく変わっていきそうです。
https://app-logi.co.jp/column/?p=7801&preview=true
さて今回のコラムから、運送業のデジタル化、DX化を進めていく上で、社内で何をデータ共有しておくべきかを考えていきたいと思います。
配車業務に必要な情報共有項目
配車業務は、運送業にとって根幹の業務です。なぜならその内容の良し悪しで、売上、利益、乗務員の体調、顧客サービスのレベルが決まってしまうからです。よって管理すべき内容も多くなってきます。企業規模が小さく、拠点数が少ない間は配車担当がしっかりしていれば、バランスがとれた運用が行えますが、企業規模が大きくなり、拠点数も多くなってくると、ある拠点では仕事がついていないトラックがあるのに、ある拠点ではトラックが足りず協力会社を探すのに苦労しているということも珍しくありません。
このような課題をクリアするためには、配車担当が互いにコミュニケーションを取り合うのがもっともよい対策で、それはごもっともなのですが、それがうまくできれば苦労しないというのも現実です。
「トラック足りないのであれば、言ってくれればいいのに」「そんないい仕事あるの?いつも運んでいる荷物と相性いいのだけど」「その方面はいつも、協力会社のA車に頼んでいるよ」、のような会話が日常的に出ていたら、会社としてはロスが発生しているということなので、この会話がでないようにするために、情報共有をしておいた方が良さそうです。
・拠点が所有しているトラックの車格と装備
・荷主と荷種
・空車情報
・依頼している協力会社
これは最低でも共有しておいたほうが良い内容です。
つまり配車表そのものが全社で共有されているとクリアできる内容ですね。

配車業務に配車システムは必要なのか
配車表を共有することはやり方によっては不可能ではなく、タイミングと配車表の形式によりそうです。
①紙の配車表であれば、1日の配車がある程度固まった時点で、スキャナー・写真を撮ってメールで送る、またはFAXで送るということもできそうです。
②エクセルの配車表であれば、同様にある程度、内容が固まった時点でメールで送信するという方法があり、それがGoogleスプレッドシートのようなWeb上で共有できる形式であれば、ほぼリアルタイムに確認できる仕組みが作ることができそうです。
③ITツールとして配車システムを活用するという方法もありますが、さらに集計、請求などをより合理化された体制を求めることができます。
エクセルの配車表ではダメですか?と相談を受けることがあるのですが、②のような運用方法によっては十分活用できると思っています。 そのあたりの運用が成熟した時に、他のデータとの連携を考えて配車システムを導入するという考え方がよいかもしれませんね。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第69回
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/what-datasharing1.html
