前々回のコラムでは、デジタル化すべき業務の優先順位についてお話をいたしました。 毎日計算しなければならないもので、かつ請求や支払いが発生するものから始めると、合理化度を実感することができます。 給油関連など、ドライバーがスマホ等のデジタルフォームから入力できるものを準備すると、一気にデジタル化を進められますね。
https://app-logi.co.jp/column/?p=7727&preview=true
さて今回は、勤怠管理のシステム化についてです。
運送業の勤怠管理の方法は8割以上がペーパー管理になっているようですね(当社調査)。
運送業の勤怠管理の項目と方法

運送業の勤怠管理には複数の方法があります。
- 自社で作成したエクセルフォーマットに記入する
- 市販の出退勤フォーマットに記入する
- 運転日報から転記する
- タイムカードで管理する
- 勤怠システムに入力する
- デジタコのデータを(クラウドアプリ等の)ソフトウェアに取り込む
- 運行管理アプリで管理する
- デジタコのソフトウェアで管理する
などの方法があり、番手が大きくなるほどに価格・準備期間等の観点から導入のハードルが高くなっていきます。 当然、番手が小さいほど、身近にあるものを使って管理するため、安価に早く導入することができます。まったく何もやっていないという企業さんは、番号が小さい順番に導入を検討されると良いでしょう(ぜひ、今日から始めてください)。 また運送業の勤怠管理は下記の項目を記載しておくと合法性が高まります。
- 出勤時間・退勤時間
- 運行前点検時間
- アルコールチェック時間
- 点呼時間
- 出庫時間・帰庫(入庫)時間
この項目を「出勤時間」→「運行前点検時間」→「アルコールチェック時間」→「点呼時間」の順に記入していくとさらに合法性が高まります。要はちゃんと出勤してから点検や点呼を実施しているという流れです。ここがあいまいにならないようにしておきましょう。
まずはこれが前提の管理項目になります。
勤怠管理をシステム化するメリット
お分かりになったと思いますが、番号が小さいほど、転記作業と計算が必要になります。手書きで管理しているものを手作業でエクセル等に入力し直すようなイメージです。 ドライバーが多くなるほどに手間も手数も増え、一覧中の方法の番手が低いままの管理を行っていると、転記や集計をするだけのために事務員が必要になることや、労務管理の本質である「拘束時間管理」や「残業時間管理」が細かにできなくなります。これが労務リスクを引き上げます。
システム化することのメリットは、この時間・コストが削減でき、かつ管理スピードを早められることです。
改善基準告示の管理項目も2024年4月の働き方改革法実施に合わせて行われるなど、管理項目はより多く、管理数値はより厳しくなってきます。経営者の皆様は、勤怠(労務)管理システムについて、「検討」ではなく「導入」を2023年中には行わなければいけません。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第39回
