コラム

中小運送会社は「働きやすい職場認定制度」を申請したほうがいいのか?

メリットは取引先と求職者へのアピール

 

令和2年9月から申請が始まった「働きやすい職場認定制度」。

自動車運送事業者だけを対象にドライバーの労働条件や労働環境を、

第三者が評価・認証する制度で国土交通省が創設しました。

 

運送会社にとって何がメリットかと言うと、

取引先と求職者へのアピールができることです。

 

具体的には「認証マーク」をトラックや会社に表示して、

「優良な職場環境であること」を取引先にアピールしたり、

「ハローワークの求人票」に認証マークを付け求職者へアピールして、

自社への応募を増やす効果が期待できると言われています。

他にも認定事業者と求職者のマッチング支援を行う予定があるそうです。

 

 

申請前にまずは自己診断を

 

認定事業者として登録されるには「審査」をクリアする必要があります。

審査は大きく「法令遵守」や「労働時間」など5つの分野に分かれていて、

分野ごとに設定された全27項目をすべてを満たすと認証されます。

 

初年度の2020年度は「一つ星認証」だけで、

翌年度からより審査基準が高い「二つ星認証」や「三つ星認証」が出てくる予定です。

 

とはいえ、

実際に申請するかどうかは悩みますよね。

「中小運送会社のうちだと審査に落ちるかも…」

こう思われている経営者もいるのではないでしょうか。

 

そんなときは申請前の「自己診断」をオススメします。

公式サイトでは審査項目の詳細が公開されていて、

どれくらい認証される可能性があるか把握することができます。

例えば、

「従業員と労働契約を締結する際に、労働条件通知書を交付し、説明を行っている。」

「労働基準法で義務付けられている日数を超える年次有給休暇を付与している。」

といった審査項目を確認することができます。

 

申請する会社もしない会社も、

一度こちらの「認証項目の解説」に目を通してみてはいかがでしょうか。

もし難しい場合でも翌年に向けて取り組む内容が分かったり、

自社がどれくらい「働きやすい職場」になっているか参考にもなります。

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