2024年4月に施行されたトラックドライバーの時間外労働上限規制(いわゆる「2024年問題」)を受け、運送会社における業務管理システムの導入・刷新が急速に進んでいます。配車・点呼・運行日報・勤怠・請求といった煩雑な業務を一元化できるシステムを選ぶことで、管理者の業務負担を減らしながら法令遵守を実現できます。

本記事では、運送業向け業務管理システム12製品を機能・価格・対象規模の観点から中立に比較します。AppLogi Mediaでは、運送業のデジタル化・業務効率化に役立つコラムを多数公開しています。自社に最適なシステム選びの参考にしてください。

この記事でわかること
  • 主要12システムの機能・価格・特徴
  • 配車・点呼・請求・勤怠など機能別の比較表
  • 企業規模・予算・重視機能別の選び方
  • 運送業管理システムに関するよくある質問(FAQ)

運送業向け業務管理システム 各製品の概要・特徴

1. ロジポケ(X Mile株式会社)

ロジポケは、X Mile株式会社が提供するクラウド型の運送業向け総合管理システムです。受注・配車から請求書発行まで一元管理できるほか、遠隔点呼・アルコールチェック管理にも対応しており、2024年問題(時間外労働規制)への対応を重視する運送会社に向いています。

  • 提供会社:X Mile株式会社
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:受注管理、配車、運行管理、請求書発行、車両台帳、労務管理、点呼管理、アルコールチェック管理
  • 特徴:遠隔点呼対応、2024年問題対応の労務管理機能が充実
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:中小〜中規模

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2. ロジックス(アセンド株式会社)

ロジックスは、アセンド株式会社が提供する運送会社向けのクラウド型基幹システムです。配車画面から3クリックで案件登録できるシンプルな操作性と、リアルタイムで売上を可視化する経営分析機能が特徴です。デジタル化を進めたい中規模事業者に適しています。

  • 提供会社:アセンド株式会社
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:案件管理、配車、請求、車両管理、労務管理、経営分析
  • 特徴:3クリックで案件登録完了、売上のリアルタイム可視化
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:中規模

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3. Good Truck(GT合同会社)

Good Truckは、運送業の現場経験者が開発に携わったクラウド型管理システムです。中継輸送に特化した機能を備えており、拘束時間の管理など2024年問題への対応も手厚いのが強みです。運行・車両・顧客・経費・請求・労務を横断的に管理できます。

  • 提供会社:GT合同会社
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:配車、運行管理、運行日報、車両管理、顧客管理、請求・支払管理、労務管理、経費管理、分析
  • 特徴:中継輸送対応、拘束時間管理(2024年問題対応)、最短1日で運用開始可能、7日間無料トライアルあり
  • 料金:月額10,000円〜(プランにより異なる)
  • 対象規模:中小規模

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4. トラックマネージャー(ハコベル株式会社)

トラックマネージャーは、ハコベル株式会社が提供するクラウド型の運送業管理システムです。車両ごとの利益をボタン1つで集計できる収益管理機能が特徴で、事故管理機能も備えています。運行管理と経営管理を一体化したい事業者に向いています。

  • 提供会社:ハコベル株式会社
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:配車計画、運行管理、請求書発行、車両管理、事故管理
  • 特徴:車両ごとの利益をボタン1つで集計、事故管理機能搭載
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:中規模

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5. Comtruck System(株式会社イクソル)

Comtruck System(コムトラックシステム)は、株式会社イクソルが提供する20年以上・全国300社以上の導入実績を持つクラウド型システムです。配車登録から請求・支払処理まで完結でき、複数帳票の自動生成が強みです。月額定額でアカウント数が増えても料金が変わらないプランが特徴です。

  • 提供会社:株式会社イクソル
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:配車、請求・支払処理、売上管理、帳票自動生成
  • 特徴:20年以上・300社以上の実績、アカウント増加時も一律料金
  • 料金:月額30,000円〜(初期費用無料)
  • 対象規模:中小〜中規模

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6. 車楽クラウド(株式会社オーユーシステム)

車楽クラウドは、株式会社オーユーシステムが提供する30年以上・1,000社以上の導入実績を持つ運送業向けクラウド型基幹システムです。売上・請求・精算・経費・運転者・車両管理など幅広い業務をカバーし、デジタルタコグラフ(デジタコ)との連携にも対応しています。

  • 提供会社:株式会社オーユーシステム
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:売上管理、請求、精算、買掛管理、経費管理、統計、運転者管理、車両管理、デジタコ連携
  • 特徴:30年以上・1,000社以上の実績、デジタコ連携対応
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:中小〜中規模

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7. “一番星”運送業システム(システムギア株式会社)

“一番星”運送業システムは、システムギア株式会社が提供する総販売実績6,800本以上のロングセラー製品です。デジタコが標準搭載されており、クラウド版とオンプレミス版の両方から選択できます。請求・勤怠・給与・燃費・経営分析を統合管理できます。

  • 提供会社:システムギア株式会社
  • 提供形態:クラウド型・オンプレ型(選択可)
  • 主な機能:請求管理、車両管理、乗務員管理、勤怠・給与管理、燃費管理、経営分析、デジタコ連携
  • 特徴:総販売実績6,800本超、デジタコ標準搭載、クラウド・オンプレ選択可
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:小規模〜大規模(全規模対応)

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8. SMILE V Air トラックスター(株式会社OSK)

SMILE V Air トラックスターは、株式会社OSKが提供するクラウド型の運送業向け総合システムです。会計・給与システムとのワンストップ連携が可能で、点呼・アルコール検知器連携、運行日報、配車、受注、請求まで一気通貫で対応しています。

  • 提供会社:株式会社OSK
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:運行日報、受注管理、配車、請求、点呼管理、アルコール検知器連携、会計・給与システム連携
  • 特徴:会計・給与ソフトとワンストップ連携、点呼・アルコール検知対応
  • 料金:月額40,300円〜
  • 対象規模:中〜大規模

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9. そらうど(佐賀県貨物自動車事業協同組合)

そらうどは、64社の貨物自動車事業者が参加する佐賀県貨物自動車事業協同組合が共同開発したクラウド型システムです。現場の声を反映した設計が特徴で、スマートフォンでの作業報告やLINEによる通知機能、デジタコ連携に対応しています。

  • 提供会社:佐賀県貨物自動車事業協同組合
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:荷主管理、受注、運行日報、デジタコ連携、LINE通知、スマホ対応
  • 特徴:64社共同開発、スマートフォン作業報告、LINE通知対応
  • 料金:月額14,500円+3,000円/ID
  • 対象規模:中小規模

 

10. LOGI-Cube EXPRESS(株式会社コモンコム)

LOGI-Cube EXPRESSは、株式会社コモンコムが提供する運送業向けの管理システムです。日計表・運行日報・配車支援・運転者台帳・車両台帳の管理に特化しており、シンプルで使いやすい操作画面が特徴です。管理業務の電子化を始めたい事業者に向いています。

  • 提供会社:株式会社コモンコム
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:日計表、運行日報、配車支援、運転者台帳、車両台帳
  • 特徴:シンプルな操作性、スピーディーな入力
  • 料金:要問い合わせ
  • 対象規模:中小規模

 

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11. DiSynapse(株式会社情通)

DiSynapse(デシナプス)は、株式会社情通が提供するオンプレミス型の運送業向け業務管理システムです。300社以上の導入実績を持ち、労働基準法への適合を自動チェックする機能を搭載しています。

  • 提供会社:株式会社情通
  • 提供形態:オンプレミス型
  • 主な機能:運行管理、労務管理、受注管理、点呼管理、売上管理、請求管理、配車
  • 特徴:300社以上導入、労働基準法への自動チェック機能
  • 料金:本体990,000円+保守396,000円(5年間)
  • 対象規模:中〜大規模

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12. トラックメイト クラウドサービス(株式会社タイガー)

トラックメイト クラウドサービスは、株式会社タイガーが提供するクラウド型の運送業向け管理システムです。得意先ごとに請求書のフォーマットをカスタマイズできる柔軟な請求機能が特徴で、傭車管理・乗務員管理・給与元データの作成まで対応しています。

  • 提供会社:株式会社タイガー
  • 提供形態:クラウド型
  • 主な機能:請求管理、傭車管理、車両管理、乗務員管理、給与元データ作成
  • 特徴:得意先ごとに請求書フォーマットのカスタマイズが可能
  • 料金:月額20,900円〜、初期費用100,000円
  • 対象規模:中小規模

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機能別・価格比較表

主要機能の対応状況

各システムで確認できる主要機能の対応状況を整理しました(:対応確認済み、:公式情報未確認)。

システム名 配車管理 運行日報 点呼管理 アルコール
チェック
請求管理 勤怠・労務 車両管理 デジタコ
連携
ロジポケ
ロジックス
Good Truck
トラックマネージャー
Comtruck System
車楽クラウド
“一番星”運送業システム
SMILE V Air トラックスター
そらうど
LOGI-Cube EXPRESS
DiSynapse
トラックメイト クラウド

※ —は公式サイトで確認できなかった項目です。詳細は各社の公式サイトまたは問い合わせでご確認ください。

価格・導入形態の比較

システム名 提供形態 月額費用の目安 初期費用 対象規模
ロジポケ クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 中小〜中規模
ロジックス クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 中規模
Good Truck クラウド 10,000円〜 無料 中小規模
トラックマネージャー クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 中規模
Comtruck System クラウド 30,000円〜 無料 中小〜中規模
車楽クラウド クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 中小〜中規模
“一番星”運送業システム クラウド・オンプレ 要問い合わせ 要問い合わせ 全規模
SMILE V Air トラックスター クラウド 40,300円〜 要問い合わせ 中〜大規模
そらうど クラウド 14,500円+3,000円/ID 中小規模
LOGI-Cube EXPRESS クラウド 要問い合わせ 要問い合わせ 中小規模
DiSynapse オンプレ 保守:79,200円/年(目安) 990,000円〜 中〜大規模
トラックメイト クラウド クラウド 20,900円〜 100,000円 中小規模

選び方のポイント

企業規模で選ぶ

規模の目安 ポイント おすすめの傾向
小規模(車両10台以下) 低コスト・シンプル操作・導入のしやすさ そらうど、Comtruck System、LOGI-Cube EXPRESS など
中規模(車両10〜50台) 配車・請求・労務の一元化、拡張性 ロジポケ、ロジックス、Good Truck、車楽クラウド など
大規模(車両50台以上) 会計連携・権限管理・カスタマイズ性 SMILE V Air トラックスター、”一番星”、DiSynapse など

重視する機能で選ぶ

重視したい機能 選ぶ際のポイント
点呼・アルコールチェック 遠隔点呼対応か、アルコール検知器との連携方法を確認。ロジポケ・SMILE V Air トラックスター・”一番星”などが対応
配車計画の効率化 自動配車・ルート最適化機能の有無を確認。操作画面の使いやすさも重要
請求・売上管理 得意先ごとの単価設定、帳票のカスタマイズ性、傭車費の管理ができるか確認
勤怠・労務管理(2024年問題対応) 拘束時間・休息期間の自動計算・アラート機能の有無を確認
デジタコ・車両連携 対応するデジタコメーカーの確認が必須。車楽クラウド・”一番星”が複数メーカーに対応
会計ソフト連携 使用中の会計ソフトとのデータ連携に対応しているか確認。SMILE V Air トラックスターは特に強み

予算で選ぶ

月額予算帯 対象システムの傾向
〜20,000円 そらうど(14,500円〜)など、機能を絞ったシステムが中心
20,000〜30,000円 トラックメイト クラウド(20,900円〜)など、請求・車両管理に特化
30,000〜40,000円 Good Truck・Comtruck System など、総合管理システムが揃う
40,000円以上 SMILE V Air トラックスター(40,300円〜)など、会計連携含む高機能システム

オンプレミス型のDiSynapseは初期費用99万円と高額ですが、月額の追加コストが低く抑えられ、長期運用では総コストが抑えられる場合もあります。


よくある質問

Q1. 運送業向け業務管理システムの月額費用の相場はいくらですか?

クラウド型の場合、月額15,000円〜40,000円程度が一般的な相場です。ユーザー数や車両台数によって変動するプランが多く、機能を絞った低価格帯(15,000円前後)から、配車・点呼・請求・勤怠を一元化する総合型(30,000〜40,000円以上)まで幅があります。オンプレミス型は初期費用が100万円前後必要になるケースがありますが、長期的な月額コストは低くなります。

Q2. 小規模の運送会社でも使えるシステムはありますか?

はい、小規模事業者向けに設計されたシステムも複数あります。「そらうど」は月額14,500円から利用でき、スマートフォン対応で手軽に始められます。「Good Truck」は月額10,000円からのプランがあり、7日間の無料トライアルも用意されています。「Comtruck System」は初期費用無料でアカウント数が増えても月額が変わらないため、少人数での運用に向いています。

Q3. 2024年問題(時間外労働規制)に対応したシステムはどれですか?

「ロジポケ」「DiSynapse」「Good Truck」「SMILE V Air トラックスター」などが、拘束時間・休息期間の管理や自動チェック機能を明示しています。特にロジポケは遠隔点呼対応と労務管理機能が充実しており、2024年問題への対応を主要訴求としています。システム選定時には「改善基準告示」の拘束時間上限に対するアラート機能の有無を確認することをおすすめします。

Q4. 点呼管理とアルコールチェックに対応したシステムはどれですか?

点呼管理に対応しているシステムとして、ロジポケ・SMILE V Air トラックスター・”一番星”運送業システム・DiSynapse が挙げられます。アルコール検知器との連携(データ自動取込)については、ロジポケ・SMILE V Air トラックスター・”一番星”で確認できます。遠隔点呼(ICT点呼)への対応可否は各社に個別に確認することをおすすめします。

Q5. デジタルタコグラフ(デジタコ)と連携できるシステムはありますか?

車楽クラウド・”一番星”運送業システム・そらうど がデジタコ連携を明示しています。連携できるデジタコのメーカー・機種は製品によって異なるため、現在使用しているデジタコとの対応状況を事前に確認することが重要です。

Q6. クラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶべきですか?

クラウド型は初期費用が低く、インターネット経由でどこからでも利用でき、ソフトのアップデートも自動で行われるのが利点です。一方、オンプレミス型はデータを自社内に保管できるためセキュリティ管理がしやすく、インターネット環境に依存しない点が強みです。一般的に10台以下の小規模事業者はクラウド型が、セキュリティ要件が厳しい大規模事業者はオンプレミス型が向いています。

Q7. 無料トライアルや無料プランはありますか?

本記事で紹介したシステムの多くは、問い合わせ後にデモやトライアルを提供しています。「Good Truck」は7日間の無料トライアルを公式サイトで案内しています。「Comtruck System」は初期費用無料で始められ、導入ハードルが低い製品のひとつです。無料トライアルの有無や期間は各社の最新情報を確認してください。


まとめ

運送業向け業務管理システムは、配車・点呼・日報・請求・勤怠など多岐にわたる機能を持ち、それぞれの製品で強みが異なります。

システムの選定は、現在の業務課題・車両規模・予算・使用中のデジタコや会計ソフトとの連携要件を整理した上で、複数社に無料デモや見積もりを依頼することをおすすめします。

※ 本記事に記載の料金・機能情報は2026年6月時点の公開情報をもとに作成しています。最新情報は各社の公式サイトをご確認ください。

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