コラム

運送業のドライバー評価をどうスコア化するかのポイント

前回は、ドライバーの評価が「デジタコの運転スコア」に偏っている現状と、その限界を整理しました。

https://app-logi.co.jp/column/?p=8046&preview=true

今回はその続きとして、勤務態度や接客、点呼遵守、事故歴など、数値化しにくい項目をどう評価制度に組み込むかを掘り下げていきます。

結論から言えば、ポイントは「構造化」と「運用設計」です。
つまり、主観に頼らず、現場の納得感を得ながら継続的に回せる仕組みをいかに設計するかがカギになります。

スコア化の3原則:誰が見てもブレない設計にする

スコア化する際に押さえるべき原則は以下の3つ:

  1. 事実ベースで記録できること
    例:点呼遅刻の有無、受領書提出忘れ、クレーム件数など
  2. 評価者が限定されていること
    例:営業所長が見る/運行管理者が記録するなど、評価の責任主体を明確にする
  3. 項目ごとに基準があること
    例:10分未満の点呼遅刻は−1点、クレーム1件で−3点など、ルールが明文化されていること

この3つを欠くと、現場に「人によって評価が違う」「評価される基準が分からない」という不満が残ります。

 

 評価設計のモデル例:5カテゴリ × 各20点

カテゴリ 項目例 配点 記録方法
①勤務態度 点呼遅刻回数、制服違反、欠勤頻度 20点 点呼記録簿・勤怠システム
②接客品質 荷主対応、受領書誤記、クレーム数 20点 クレーム台帳・納品履歴
③点呼遵守 点呼実施率、飲酒検知ログ提出率 20点 点呼記録ログ・アルコールチェッカー履歴
④安全実績 事故・物損・違反件数 20点 安全運転記録証・事故報告書
⑤協調性 指示遵守、配車調整協力、報連相 20点 管理者所見・定期評価面談記録

合計100点満点とし、一定期間(例:半年)ごとに評価。

このように抽象的な概念(勤務態度・協調性)も具体的指標に落とし込むことで、ブレの少ない評価が可能になります。

 

納得感の出し方:「本人通知」「本人記入」「配点の妥当性」

制度として運用するには、以下の要素が不可欠です。

  • 評価結果はドライバー本人にフィードバック(「何が良くて何が課題か」が伝わる)
  • 一部項目は自己申告形式も併用(例:改善提案件数や同乗指導回数など)
  • 管理者が独断で配点を変えないよう、点数ロジックはルールブック化

これにより、「やられている感」がなくなり、見られていること=信頼されていることというポジティブな心理効果も生まれます。

設計は各社でカラーがでると思います。ベースとして参考していただければと思います。

 

こちらでもこの記事を掲載しています。

大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第106回

https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/driver-evaluation-scoring.html

 

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