前回のコラムでは、運送業法定12項目研修を「eラーニング」で実施する方法についてお話をしました。
「eラーニング」は、時間が確保しにくい、集合研修が行いづらいといった業種にはとても有効です。運送業のドライバーはそれに限りなくあてはまりますから、eラーニングの実施はとても有効ですね。
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eラーニングを実施するには、インターネット等で提供されているサービスを利用するという方法と、自社でつくった研修動画をドライバーに見てもらう、配信するといった方法があります。今回のコラムでは後者の「自社で動画をつくる方法」についてお話を進めていきたいと思います。

研修動画の元となる資料を選定する
まず研修動画をつくる必要があります。 元になる材料としては、トラック協会に加盟されている運送事業者は、全国トラック協会をはじめとした業界団体の資料を元に研修動画を作成するのが良いでしょう。 ドライバーに伝えなければならない内容、理解しておかなければならない内容が、もれなくダブりなく記載されているため、とても有用な資料だと思います。
それを元に自社の考えとしてドライバーに伝えたい内容をプラスするのがよいでしょう。
ただし、ここはプラスすることが必要です、元の資料には必要な項目がすべて詰まっていますから、元の内容を削って自社のものを入れるというのは避けたほうが良いでしょう。
ドライバー向けの研修動画をつくる
動画といっても、キャラクターや文字が動いていたりする必要はありません。伝えたい内容が記載されている資料が時間とともに、自動的に切り替わっていけばよいと考えてください。
まずすべきことは、Powerpoint(Microsoft社)やKeynote(Apple社)などのスライド作成ソフトを使って、10枚ほどの資料を作成することです。それを動画作成ソフトを使って順番に1枚ずつ埋め込んでいくとよいでしょう。動画作成ソフトはWindwsを使っているのであれば、「Microsoft Clipchamp」、Macであれば「iMovie」で作成することができます。音声は時間があれば吹き込んでもよいですし、音声読み上げソフトを使ってみるのも便利です。ここまで説明したソフトは無料で使える場合が多いので、試してみるとよいでしょう。
ドライバー安全研修は12項目に分けて説明する必要がありますから、もっとも少なくて12個の動画、一つの動画の時間が長いと見る方は集中力が持たないことも考慮して、一つの動画項目を5〜6つに分解してつくるとよいでしょう。
動画配信サイトを利用する
動画が出来上がったら、自社でYoutubeチャンネル等を作って、そこに出来上がった研修動画をどんどんアップしていくようにしましょう。自社のホームページにアップしておくという方法を取られている企業もありますが、すでに使ったことがあるアプリの方が取っつきやすいのでYoutubeのほうがよいかもしれませんね。
理解度チェックができる仕組みをつくる
最後に動画を見たあとに、しっかりと理解できているかを確認する必要があります。これを自前でシステムとして作成するにはハードルが高いので、ここだけは手で記入する形の簡単な設問を2〜3作成し、記入してもらうのがよいと考えています。感想も一緒に記入してもらうのも良いですね。
まとめ
自社で研修動画を作成し、運用している会社の事例を踏まえてご説明させていただきました。全てをデジタルでやるのは難しいですが、簡単な資料さえ作成できれば、あとはデジタル化できるツールは多くあります。まずは1項目の資料作成から始めてみるとよいですね。
こちらでもこの記事を掲載しています。
大塚商会:運輸・配送にかかわる企業が取り組むべきDXの具体策 第81回
https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/logistics-dx/safety-training-dx3.html
